トイレのつまりと歴史

排せつは、人間が生まれながら兼ね備えている生理作用で、呼吸をする・食事を摂るのと同様に、大切な生命維持活動ですが、悪臭を伴うために排せつ物は決められた場所で行い、常に衛生面を心がけてきました。そしてトイレは、こうした目的で作られ、決まった場所で排せつすることによって、臭気の問題もある程度解決することができました。現在の水洗式トイレの原形は、古代ローマ時代などにもみられ、また日本の飛鳥時代には家の中に用水路を引き、これが川屋となり厠の由来になったとされています。

トイレその後、ポットン便所とも呼ばれたくみ取り式にとって代わられ、戦後しばらくして現在のような水洗トイレが整備されてきました。水洗トイレになったことで、非常に衛生的になりましたが、配管パイプによって汚水を流すため、今度はトイレのつまりに悩まされることになります。トイレの配管パイプは、基本的に新築の施工時に設置されることもあり、老朽化に伴ったタイプの劣化は、トイレのつまりの原因ともなってしまいます。

水洗式トイレの悪臭は、水封と呼ばれる悪臭を防止するトラップの水によって、臭気が逆流しないような構造になっているのです。トイレがいったん詰まってしまうと、この水封が機能しないため、トイレ室に悪臭が充満してしまう恐れがあります。また最近では、節水のためにトイレの水をためるタンク内に、ペットボトルなどを入れ水流を制限してしまうことで、こうしたトラブルの原因となってしまうことが危惧されています。

トイレと環境問題